2017-06

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

肝硬変患者においてEOBの肝細胞相で指摘されるどういう結節が多血化するのか?

駅前のドトールより 

 from 画像診断プロモーター イチロウ


1.肝硬変患者においてEOBの肝細胞相で指摘されるどういう結節が多血化するのか?

2. えっ人間ドックが●●万円???

   親孝行といってもヤルすぎ?

早速行ってみましょう。

1. これだけEOBが普通の検査になってしまったので
最近ではあまり反応もしなくなってしまった自分が怖いです。

  しかし、初心にかえって
  本日は、論文書きのスペシャリスト集団 川崎医大の先生 の論文です

  EOBを読んでいてというか 診療していて 
  肝細胞相で指摘されていて、乏血性の結節の どんなタイプのものが
  多血化しやすいのか?

  というのは興味深い話です。

  「肝細胞相で低信号にみえるのは全て癌である」
  との名言を 市川先生が残されて早4年以上経過しています。

  100%ではないものの限りなく高い確率で癌であると
  考えられています。

  ただ、癌といってもすぐに治療すべきか否かは
  わかりませんし、多血化しやすいのかどうかも
  わかりません。

  以前も言いましたように 背景肝の多血化率と
  肝細胞相低信号結節からの多血化率は ほとんど差がないという 
  札幌厚生病院の坂井先生、東大の赤井先生の論文を
  紹介させていただいた気もします。していなかったかも

  でも、せっかく見つかった低信号結節なのですから
  どれかに重み付けをしてフォローしたいあるいは
  積極的治療していきたいものです。

  その点に注目したのが 川崎偉大 いえ 医大の

  Higaki A, Ito K, Tamada T, et al.

  High-risk nodules detected in the hepatobiliary phase of Gd-EOB-DTPA-enhanced mr imaging in cirrhosis or chronic hepatitis: Incidence and predictive factors for hypervascular transformation, preliminary results.
J Magn Reson Imaging. 2012 Nov 21 [Epub ahead of print]

の論文です。

  時間がないので手短に話すと
  ダイナミック造影MRIで乏血性で、肝細胞相で低信号 の76個の
  多血化するまえの肝癌 が強く疑われる76結節(43人)

  の多血化する結節と しない結節の 最初の段階で
  何らかの結節性状に差があるのか? ということを
  スタディしたものです。

  結論的には 増大スピード、脂肪の有無、T1強調像での高信号
  が将来の多血化と相関していた

  というものです。

  これに関連して エーザイさんの出されている
  第17回肝血流イメージ研究会 記録集で

  Gd-EOB-DTPA 低信号非多血化結節の経過 というのを
  研究会での発表者に演題として提出いただいているのですが

  それを久留米大学医療センター消化器内科の田中正俊先生が
  p9 に表にまとめられています。
  これでは、論文によって多血化する因子がいくつもあるのですが

  多かったのは、腫瘍径 が すべての論文で言われています。
  川崎医大の論文の様に腫瘍の成長速度との関連性を言っている論文も
2/6論文 で言われてます。

  やはり、肝細胞相で低信号結節として見つかった場合
  大きい結節 これはやはり10-15mm としたほうがいいのでしょう
  成長速度が速いこと(これも諸説あるのではっきりした時間は定まってませんが)

  が重要で今回の論文ではさらに
  見つかったとき脂肪を含有 あるいはT1強調像で高信号(必ずしも脂肪で高信号に
  なっているとはいえません)
  の結節は注意したほうがいいのですね。

  
 2.えっ人間ドックが●●万円???

  先日、セミナー(私が修行していた月一回のセミナー)
  で知り合った知人から
  かなり彼は自分のセミナー事業がうまくいっていて
  (どうやらかなり儲かっているようで)

  どうやらそろそろ両親に恩返しをしたいらしくて
  人間ドックをプレゼントしようとしていた

  私が医者であることを知っていて
  どこがいいかを 聞いてきた

  人間ドックには全く興味がなかったが

  彼が提示した5つの人間ドックを吟味して
  一つの人間ドックに絞った
 
  その人間ドックは東京ミッドタウンにある
  人間ドックで スタンダードなコースは10万円程度
  とまあ、結構盛りだくさんでやってくれて
  この値段なら いいか という値段

  他に彼が提示したドックには35万とか45万と
  バカ高くて内容にあまり差がなかったので
  ミッドタウンの方をおすすめしたのだが

  このミッドタウンの人間ドック商品の中に
  実は

  スーパーミッドタウンドック+バイオフィジカル250
  という商品があり

  その値段はなんと 808,500円!

  というもう完全にわけのわからない料金設定があった
  ひえーー こんな商品があるということは
  やはり購入するお金持ちがいるんだ とビックリ仰天
  
  http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=BlXOb5DE9JI

  さて、先生ならどこまで自分の体にお金を出せますか?

  以上 イチロウでした。


  
  
スポンサーサイト

今日のEOBプリモビストMRI EOB Primovist MRI of the Day.


今日のEOBプリモビストMRI EOB Primovist MRI of the Day.

本日の症例は、

77才、男性、胸部CTで肝に腫瘤を指摘。
精査目的にEOB プリモビストMRIが施行された。

胸部CTの上腹部のうつっているレベル

ChestCT

肝S2にSOLを指摘された。

さてEOBはどうでしょうか?
選択するのは、本当は、Gd-DTPAなのでしょうか?

まず、EOBプリモビスト投与前T2WI

ser003img00006.jpg

Opposed phase
ser004img00011.jpg

Inphase
ser004img00012.jpg

造影剤投与前拡散強調像
ser009img00006_20080818000739.jpg

造影剤投与後拡散強調像
ser012img00006.jpg

ダイナミック造影 2ml/s 注入スピード、20ml生理食塩水追加投与時
造影前
ser600img00014.jpg

ダイナミック動脈相:27秒(コントラスト決定時間=Kスペースの中心)、21秒スタート
ser601img00014.jpg

ダイナミック動脈相:40秒(コントラスト決定時間=Kスペース中心)、34秒スタート
ser602img00014_20080818001510.jpg

180秒
ser604img00014.jpg
180秒でも、徐々に濃染してきます。

造影剤投与後5分(EOB初期のころで5分をとっていました)
ser007img00014.jpg

肝細胞相10分
ser010img00014.jpg

肝細胞相20分
ser013img00045.jpg

-----------------------------------------------------------------
-----------------------------------------------------------------
-----------------------------------------------------------------
-----------------------------------------------------------------
-----------------------------------------------------------------
-----------------------------------------------------------------
-----------------------------------------------------------------
-----------------------------------------------------------------

診断: 血管腫

典型的な血管腫のパターンです。
これは、診断に苦慮しないですね。

ちょっと注目すべきは、拡散強調像での造影前後の腫瘤の信号ですね。
市川先生が話されていたようにやはり、投与後腫瘤の信号は低下しています。
したがって、血管腫の可能性が示唆されます。

しかし、ダイナミック造影で十分診断可能な
Periperal nodular enhancement が出現しています。

では。今日は、簡単すぎました。

by Ichiro

テーマ:教育 - ジャンル:学校・教育

今日のEOBプリモビストMRI  EOB Primovist MRI of the Day

今日のEOBプリモビストMRI  EOB Primovist MRI of the Day

60才 女性 C型肝硬変、AFP112ng/ml と上昇で精査
US上SOL指摘された。
CTではHCC不明瞭。
USでSOLを指摘されたので一応、EOBプリモビストMRIまで進み見ました。

ダイナミックは、27,40, 60, 180秒(上から画像順)
肝細胞相は、5,10、20分(画像順)

さて、診断は?

27秒
ser801img00015.jpg

40秒
ser802img00015.jpg

60秒
ser803img00015.jpg

180秒
ser804img00015.jpg

5分
ser009img00015.jpg

10分
ser010img00015.jpg


20分
ser014img00015.jpg

--------------------------------------------------------
--------------------------------------------------------
--------------------------------------------------------
--------------------------------------------------------
--------------------------------------------------------
--------------------------------------------------------
--------------------------------------------------------
--------------------------------------------------------

診断: APシャント

APシャントは当たり前ですが、肝細胞相では抜けません。

180秒をとっている頃の症例ですので、
180秒では、微妙に肝静脈の濃染が抜けてきています。

肝細胞相は、5分、10分ではあまり差がない印象ですが、
20分のところではやはり、脾臓と肝とのコントラストがついています。
肝硬変では20分が必要ですね。
あ、ちなみにこのころは、15分の肝細胞相は撮像していない頃です。


by Ichiro

Key word: EOB Primovist MRI, EOBプリモビストMRI、ダイナミック、APシャント、肝細胞相、C型肝硬変

テーマ:教育 - ジャンル:学校・教育

今日のEOBプリモビストMRI EOB Primovist of the Day.

今日のEOBプリモビストMRI  
EOB Primovist MRI of the Day.


はい。今日は、メールマガジン読者の先生からの質問と
お送りいただいた画像でお話しします。

質問:

症例は、50才の男性

LCが強く regenerative noduleが非常に多数ある症例で、
肝細胞相で均一な高信号にならず(肝実質濃染不良)、
非常に見づらい不均一な肝細胞相になってしまった事がありました。

この症例では 肝細胞相でのHCCの抜けを 検出しづらかったのですが、
肝細胞相を20分以外にも 撮像した方がよいのでしょうか?

ちなみにEOBプリモビストは、1ml/秒 生理食塩水追加17mlです。
心機能は正常で
肝機能は、Child 分類のCです。

その画像はこちら。
T2WI, dynamic early 2相(20秒、50秒)、肝細胞相20分 のご呈示です。

T2WI select1
Dynamic image early select
Dynamic second 1
liver specific phase select1

肝細胞相 腎レベル



答え:

ちなみに肝硬変でも肝がEOBプリモビストを十分取り込むと

blog up case LC肝細胞相の取り込みのいい例

のようになるはずです。

肝細胞相で十分EOBプリモビストが取り込まれたと判断する材料は
肝と脾臓とのコントラストですが、

本症例ではそれが全くなしです。
肝と脾臓が全く同程度の低信号なのです。
腎のレベルで腎盂内に造影剤は
排泄されていますが、胆道系への排泄は全くないようです。

このような症例においては
実際は、何分まで撮像したら終わりかというデータはありませんが、
おそらく20分以降も撮像しても腎臓から出て行くばかりと思われます。

Child Cですし、傍臍静脈の拡張もひどく、門脈血流も遠肝性なので
肝臓への血流ほとんどこないし、EOBの集積も不良となります。
LCがひどい場合は、肝からの排泄は6%程度ともいわれます。

ですから、このような症例は肝細胞相での
HCCが隠れてしまうピットフォールの画像となり得ます。
従って、多血性肝癌を見つけるためには
ちまなこになって、動脈相でHCCを発見することが重要となります。

こういう症例は、読影の順番は、肝細胞相からではなく、
ダイナミック早期相ですね。

by Ichiro

わかったから、EOBプリモビストの使い方とか教えてくれよ
という先生方は、こちら。

EOBプリモビストMRIについてのエキスパートとのインタビューはこちら

EOBプリモビストMRI撮像法の動画解説はこちら


テーマ:勉強 - ジャンル:学問・文化・芸術

今日のEOBプリモビストMRI EOB Primovist case of the Day.

今日のEOBプリモビストMRI
EOB Primovist case of the Day


65M

2ml/s 生理食塩水フラッシュ20ml と少量の頃の症例です。

撮像タイミングは、21秒後、動脈相2相撮像
以後、60秒、180秒(Ichikawa Dr.とのインタビュー前のため)

典型的なHCCの症例
今日は動画でアップしました。



あまり手をこると、ブログを続けられなくなるので
ブログは、基本的には静止画で加工はしません。
今日は、特別です。

ダイナミック造影のタイミングとしては、
1相目は、PVがまだ、濃染していなくて
タイミングとしては早い印象ですが、
HCCは、むしろこのタイミングで濃染し、
後期動脈相は、すでにwash out が始まっています。

拡散B=1000 でかなり高信号のHCCです。
そのおかげでドーム下にも関わらず
強い高信号で明瞭に認識できます。

Produced by Ichiro


EOBプリモビストについてのエキスパートとのインタビューはこちら

EOBプリモビスト撮像法の動画解説はこちら

«  | HOME |  »

プロフィール

画像診断プロモーター イチロー

Author:画像診断プロモーター イチロー
放射線専門医
プリモビストの秘訣を無料で盗みたい方は、こちらから
市川先生との単独インタビュー

このブログは、臨床で活躍されている放射線医師、画像診断医、臨床医、診療放射線技師の方々のために、CTとMRIを中心としたあらゆる情報を共有することを目的としています。最近発売になって話題となっているEOBプリモビスト情報を主体に肝臓のMRI,CT、乳腺画像診断(MR mammography およびmammography)、急性腹症、頭部CT,MRI等その日に経験したホットな話題を提供していきます。 

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

Today's EOB (10)
Today's Acute abdomen (14)
インターネット (1)
頭頸部 (2)
Lung CT (5)
乳腺 (12)
Ginecology 産婦人科 CT MRI (1)
Chest MRI (1)
頭部MRI BrainMRI (1)
RI image (2)
消化管系:CT, MRI、注腸 (1)
Abdominal CT 腹部CT (3)
つれずれ (3)
術後合併症 (0)
術後CT, MRI (1)
文献 (4)
若い臨床医のコンサル (1)
Skeletal (2)
肝・胆・膵 (1)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。