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バケツ柄断裂を自信?持って診断する方法
駅前のドトールより
From イチロウ
2/22 緊急アンケート!
1.バケツ柄断裂を自信持って?診断する方法
2. 肩関節MRI緊急アンケートに回答をお願いできればと思います
1.今日は、骨軟部画像診断に興味のない先生は見ない方が
いいでしょう。時間の無駄ですから。
早速言ってみましょう!
先日当院に週一回バイトで来ている若手専門医
の先生から質問が来きました
バケツ柄断裂でしょうか?
そうだと思うよ
と答えた私もやや自身がない
なぜなのか?
それは久しぶりに見るから
じゃあ、久しぶりにならないようにと
当院の5年間のバケツ柄損傷を
ピックアップしたところ10例近くが
ヒットしました
画像診断できたのはわずか
年間2例の頻度とは少ない・・・
さらに、手術例に至っては
(手術の確認ができたものは)
5年間でたった3例
整形外科医がいるとはいえ
膝専門家は一人もいない為
こんな状況になるようです
そこでついでながら知識をアップするために
佐志先生の師匠である
Helms (ヘルムス)先生が1998年に
AJRに掲載した(1998; 170: 57-61)
The absent bow tie sign in Bucket-handle tears of the menisci in the knee.を紹介します。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9423600
1998年の論文ですので古いには古いですが
Helms 先生の論文ですから・・・
この論文は absent bow tie signが
最もバケツ柄断裂の診断で信頼できるというもの
です。
32例、33個のバケツ柄断裂を検討した結果
レトロスペクティブとはいえ 97%の症例に
Absent bow tie sign があったと言うものです
1例はバケツ柄になるような変位がみられなかったようなので
それをバケツ柄断裂というのか?
と思ってしまいますが
とにもかくにも感度は高いようです
そもそもこのabsent bow tie sign とは
何なんでしょう
まずバケツ柄となるのは2つのステップが必要です
ステップ1:半月板に前後に長い弧状の亀裂が入ります
ステップ2: その亀裂の中央部分がめくれて中央に変位
して完成です
図に示すとこちらです クリックすると全部見えます

通常半月板の体部といって
前後で言う真ん中の部分は横の厚みが
9-12mm程度なんだそうです
MRIのスライス厚が4mm程度0.4mmgap
で撮影されていると
矢状断できると半月板はあたかも蝶ネクタイのように
見えるはずです
しかし、バケツ柄で断裂部より中央が
中央側に変位してしまうと
9-12mmあった厚みが薄くなり
蝶ネクタイの真ん中が分断されたようになります
これが”Absent bow tie sign”であり
97%という感度で認められます。
この論文では特異度は100%です。
図はこちら

ちなみに外側半月板の正常部分は蝶ネクタイ状
が保たれています

ちなみに冠状断で変位した半月板の断片
が見える確率はこの論文では64%
(fragment-in-notch signという)
図はこちら

また、double PCL sign は有名ですが
たったの30% でした。
だだ、特異度は100%です。
見られた場合は使えるsign でしょうね
図はこちら

さて、バケツ柄断裂を自信持って診断する方法
というタイトルを付けましたが、
その方法は、まず、自分の施設の
バケツ柄断裂を10例ほど集める
10例を上記サインがあるか確認してみる
(やはり自分でページングしながら確認することが必要でしょう)
そしてできれば
キー画像が添付された報告書をプリント、ファイルする
完了です
ファイルはいつでもその症例が来た時に見返せるように
しておき、皆で共有する です。
2. 肩関節MRI緊急アンケートに回答をお願いできればと思います
肩関節MRIバージョン3.0 完成しましたが
12個特典付けましたが、なんとなく、物足りない気がし来て
佐志先生に今一度インタビューに行くことにしました
なので、この機会にぜひ聞いてみたいことを
アンケートでお答えいただけるとありがたいです
佐志先生緊急アンケート先はこちら
https://jp.surveymonkey.com/s/6ZBTFCQ
本当にお忙しい中恐縮ですが
よろしくお願い申し上げます
2/27日にアンケートは締切りです
なぜなら 3/1に佐志先生と会う約束をしているからです
以上イチロウでした。
From イチロウ
2/22 緊急アンケート!
1.バケツ柄断裂を自信持って?診断する方法
2. 肩関節MRI緊急アンケートに回答をお願いできればと思います
1.今日は、骨軟部画像診断に興味のない先生は見ない方が
いいでしょう。時間の無駄ですから。
早速言ってみましょう!
先日当院に週一回バイトで来ている若手専門医
の先生から質問が来きました
バケツ柄断裂でしょうか?
そうだと思うよ
と答えた私もやや自身がない
なぜなのか?
それは久しぶりに見るから
じゃあ、久しぶりにならないようにと
当院の5年間のバケツ柄損傷を
ピックアップしたところ10例近くが
ヒットしました
画像診断できたのはわずか
年間2例の頻度とは少ない・・・
さらに、手術例に至っては
(手術の確認ができたものは)
5年間でたった3例
整形外科医がいるとはいえ
膝専門家は一人もいない為
こんな状況になるようです
そこでついでながら知識をアップするために
佐志先生の師匠である
Helms (ヘルムス)先生が1998年に
AJRに掲載した(1998; 170: 57-61)
The absent bow tie sign in Bucket-handle tears of the menisci in the knee.を紹介します。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9423600
1998年の論文ですので古いには古いですが
Helms 先生の論文ですから・・・
この論文は absent bow tie signが
最もバケツ柄断裂の診断で信頼できるというもの
です。
32例、33個のバケツ柄断裂を検討した結果
レトロスペクティブとはいえ 97%の症例に
Absent bow tie sign があったと言うものです
1例はバケツ柄になるような変位がみられなかったようなので
それをバケツ柄断裂というのか?
と思ってしまいますが
とにもかくにも感度は高いようです
そもそもこのabsent bow tie sign とは
何なんでしょう
まずバケツ柄となるのは2つのステップが必要です
ステップ1:半月板に前後に長い弧状の亀裂が入ります
ステップ2: その亀裂の中央部分がめくれて中央に変位
して完成です
図に示すとこちらです クリックすると全部見えます

通常半月板の体部といって
前後で言う真ん中の部分は横の厚みが
9-12mm程度なんだそうです
MRIのスライス厚が4mm程度0.4mmgap
で撮影されていると
矢状断できると半月板はあたかも蝶ネクタイのように
見えるはずです
しかし、バケツ柄で断裂部より中央が
中央側に変位してしまうと
9-12mmあった厚みが薄くなり
蝶ネクタイの真ん中が分断されたようになります
これが”Absent bow tie sign”であり
97%という感度で認められます。
この論文では特異度は100%です。
図はこちら

ちなみに外側半月板の正常部分は蝶ネクタイ状
が保たれています

ちなみに冠状断で変位した半月板の断片
が見える確率はこの論文では64%
(fragment-in-notch signという)
図はこちら

また、double PCL sign は有名ですが
たったの30% でした。
だだ、特異度は100%です。
見られた場合は使えるsign でしょうね
図はこちら

さて、バケツ柄断裂を自信持って診断する方法
というタイトルを付けましたが、
その方法は、まず、自分の施設の
バケツ柄断裂を10例ほど集める
10例を上記サインがあるか確認してみる
(やはり自分でページングしながら確認することが必要でしょう)
そしてできれば
キー画像が添付された報告書をプリント、ファイルする
完了です
ファイルはいつでもその症例が来た時に見返せるように
しておき、皆で共有する です。
2. 肩関節MRI緊急アンケートに回答をお願いできればと思います
肩関節MRIバージョン3.0 完成しましたが
12個特典付けましたが、なんとなく、物足りない気がし来て
佐志先生に今一度インタビューに行くことにしました
なので、この機会にぜひ聞いてみたいことを
アンケートでお答えいただけるとありがたいです
佐志先生緊急アンケート先はこちら
https://jp.surveymonkey.com/s/6ZBTFCQ
本当にお忙しい中恐縮ですが
よろしくお願い申し上げます
2/27日にアンケートは締切りです
なぜなら 3/1に佐志先生と会う約束をしているからです
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