2017-06

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肩甲骨を意識する

こんばんわ

画像診断プロモーター 
イチロウです。本日は



本日のラインナップ

1. 肩関節の撮像法は、T2WI なのか T2WI に脂肪抑制をかけるべきか?
2. 肩甲骨を意識する? 努力




1.佐志先生とのコラボレーション
  
  以前肩関節MRIについてのアンケートをとったときかなりの反響があり、
  それをきっかけに私もなんとかお役に立ちたいと
  佐志先生とコラボレーションを続けてきました。今後も続けるつもりですが、

  今日は、佐志先生が推奨されている T2WIに脂肪抑制をかけたシーケンスを支持する
  かなり古い論文を見つけたので 
  ご紹介します。

  「えー、古い論文なんていいから最新論文を教えてくださいよー!」と言われそうですが、

  まあ、そう言わずに読んでみてください。

  論文は、

  Reinus WR, et al.
MR diagnosis of rotator cuff tear of the shoulder value of using T2-weighted fat-saturated images.
AJR 1995;164:1451-1455

です。

  お忙しい先生のために 超要約をすると

  「疼痛肩49人の患者様について①T1WI+T2WI oblique coronal versus T1WI+T2WI 脂肪抑制 oblique coronal の2種類の読影セットを用意し、2人の骨軟部放射線科医が関節鏡所見を答えとして検討した結果、T2WI 脂肪抑制法は全層(完全)断裂および部分断裂のいずれの検出率をも向上させるが、部分断裂の検出率は未だ低い。」

  ”脂肪抑制”というものは

  現代のMRI画像診断向上にかなりの貢献をしてきたシーケンス改善手法 と思われます。
  脂肪抑制法は、この肩に限らず

  軟部組織全般撮影、四肢、関節
  胸部、腹部、骨盤 のありとあらゆる場所でシーケンスに組み込まれています。
  シーケンスに入らないとすると
  子宮筋腫のルーチンや頭ルーチン位でしょうか? 

  そんなわけで、ご多分に漏れず肩関節MRIの診断においても
  重要な役割を担っていると考えられます。

  疼痛肩(肩が痛いと訴えられて来院される患者様のグループ)の原因として 
  非常に重要なものが
  ご存知のように 腱板損傷です。

  この腱板損傷を確実に診断し、手術の必要性の有無を判断するためには
  全層断裂を呈しているのか 否か ということになります。
  全層断裂を呈する場合
  
  滑液包と関節とがつながってしまって、
  関節内は陰圧でなくなり(関節腔は陰圧を通常保つことで骨頭の安定性を保っています)
  液体が滑液包と関節内とのいずれにも
  認められるようになります。

  腱が冠状断でいうと上から下まで高信号となっている状態
  で滑液包側と関節包側とが連続していずれにも液体貯留
  が見られる所見を見つけたいわけです。

  その場合は、手術が必要ですから。
  では、水を見つける最も鋭敏な方法、それは
  日常みているMRCPに相当する画像です。

  しかし、これでは水は描出できても
  細かい構造は消えてしまいます。
  いいとこどりするにはT2WIに脂肪抑制をかけることが重要となってきます。

  そこで登場した いにしえ の論文がこれです(1995年の論文)。
  T2WIよりもT2WI FS の方が水がよく見えることは誰でも
  わかります。それをしっかりと論文にすると

  我々は安心して日常の撮影、読影に使えるようになるわけです。
  つまり、根拠が欲しいわけですね。

  49人の疼痛肩 の患者様(33人男性、16人の女性) 28-65才(平均37才)
  MRIと関節鏡との間隔は、2-66週(平均10週以内)

  撮像機種は、1.5T T1WI(TR/TE=400/18), T2WI(TR/TE=2200/20, 70), T2WIFS, GRE(TR/TE/FA=300/15/30°)
  4mmスライス厚、0.5mm gap, FOV 16cm, 256x192 matrix, 2Nex

2種類の読影セットとは、①T1WI, T2WI, PDWI(プロトン強調像)
              ②T1WI, T2WIFS, PDWIFS (FS=脂肪抑制)
  これらから、読影者は、正常、部分断裂(滑液包側か関節側か)、完全断裂 かを判定

結果 10人の完全断裂、20人の部分断裂(5人が滑液包側、13人が関節側、2人が両方、19人が正常でした)
     関節鏡をStandard of reference つまり答えとした場合に

     読影者1では、正常とする感度が T2WI で 84%が T2WIFS で90%に
     読影者2では、同様に           79%が      84%に アップ

     また、
     読影者1では、部分断裂とする感度が T2WIで 10%が T2WIFSで 25%に
     読影者2では、同様に            20%が      45%に にアップ

     また、
     読影者1では 完全断裂とする感度が T2WIで 80%が T2WIFSde 100%にアップ
     読影者2では同様に             80%が       87%

     特異度は、完全断裂において 読影者1も2もやや低下がみられたものの
          正常例、、部分断裂例ともに T2WIFSで 特異度は上昇しています。

     とにかく、T2WIFSをすると正常をしっかり正常とよめ、微妙な断裂を微妙な断裂と読めるようになります。
     ただ、この当時の他の論文では部分断裂の感度は67-89%だったようですが、そのなかに
     あって、妙に感度が低いのが気になりましたが、
     その理由は、考察でもよくわからないと言ってます。

     あと、部分断裂の場合の部位の診断の正確さは50%だったようで
     半分しか当たらないということのようです。

     最後にもう一度

     「疼痛肩49人の患者様について①T1WI+T2WI oblique coronal versus T1WI+T2WI 脂肪抑制 oblique coronal の2種類の読影セットを用意し、2人の骨軟部放射線科医が関節鏡所見を答えとして検討した結果、T2WI 脂肪抑制法は全層(完全)断裂および部分断裂のいずれの検出率をも向上させるが、部分断裂の検出率は未だ低いし、その部位診断は50%程度しか当たらない。」
     

2. 編集後記

  肩甲骨を意識する

  どういうことかというと

  イチロウは、4-5年前にはぶよぶよで不健康だったのですが、
  1-2年の食事のみのダイエットに加えて
  歩行を出来るだけするところから始め

  数年前からジョギングをフィットネスとして
  取り入れています。
  しかし、原因不明の股間節痛に見舞われたり
  ぎっくり腰を経験(サーキットトレーニングと腹筋のやり過ぎ)
  したりと、

  継続困難も多々あったのですが、
  ついに、今回初めてこの冬に毎日の継続ジョギング
  を達成出来ました。

  そうです。豪雨でない限り、
冬の雨の日でも
  走りました。

  お陰で、体調はすこぶる快調
  40才台になったばかりから血圧が
  高くて苦しんでいたのが嘘のように

  夕方であればほぼ毎日110台に落ち着くようになりました。
  
  しかし、よくよく考えてみると
  この走り方で本当にいいのか?
  という疑問にぶつかりました。

  そこで、出会った本が、
  
  金 哲彦 さんのお書きになった
  ランニング・メソッド(高橋書店) 1100円

  という本でした。

  本には、走るときに3つの事を意識するように書いてありました。

  それは、肩甲骨、丹田、骨盤 の3つです。
  この3つを意識意することで
  ランニングが楽に走れるようになるというものです。

  特に この中で肩甲骨 を意識するというものです(p41)。
  ちょうど、佐志先生の肩関節の教材を作成しているので

  より一層 ぴぴピーンと頭に響きました。

  そして、できるだけ肩ではなくて、肩甲骨を
  意識して走るように心がけています。

  やはり、肩関節のきもである
  肩甲骨を理解、意識しないといけませんね。

  よかったら、金 哲彦さんの 本を読んでみてください。
  体幹ランニングという用語でも引けます。
  非常に事細かくランニングについて話された本です。

  イチロウ 拝

  PS 佐志先生との音声教材 ほぼ完成。
    もう少しお待ちくださいね。

  

  
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このブログは、臨床で活躍されている放射線医師、画像診断医、臨床医、診療放射線技師の方々のために、CTとMRIを中心としたあらゆる情報を共有することを目的としています。最近発売になって話題となっているEOBプリモビスト情報を主体に肝臓のMRI,CT、乳腺画像診断(MR mammography およびmammography)、急性腹症、頭部CT,MRI等その日に経験したホットな話題を提供していきます。 

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