2017-08

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YICの結果

駅前のタリーズより
 from 画像診断プロモーター イチロウ


1.カンファランスが問題?
2.ハードディスクをスキャンするソフトウエアーが立ち上がり、、、


1.カンファランスが問題?  いえ カンファランスの問題です。

前回緊急メールで 出席を促した
横浜イメージングカンファランス。

4題の演題が出されたのですが、
そのうち2題は、画像が十分ではなかったり
病理が確定的でなかったりしたため、ここで話すことができません。

しかし、残りに2演題をシェアすることにします。

1例目は、
PBCでフォローアップ中の60才台の女性

PBC=primary biliary cirrhosis (原発性胆汁性肝硬変)
と AIH = autoimmune hepatitis (自己免疫性肝炎) の混合
の触れ込みで他院にてプレドニン 5-10mg投与
経過観察中

S5に17mm大の 多血性の腫瘤が発見されました。

超音波上 多血性で高エコー腫瘤
CTでは 早期にリング状の濃染を呈し
中心部は造影効果がありません。

EOB-MRI のダイナミック造影では
早期にリング状に濃染し、後期相はその部分はやや抜けています。
中心部はT1WI inphase で高信号、opposed phase で低信号
を示します(この中心部以外の部分が早期濃染でリング状の濃染です)。

T2WIは淡い高信号だったと思います。
拡散はちと忘れました。すいません。
肝細胞相では全体低信号を示しています。

腫瘍の状況をまとめると
 多血性腫瘍である
 腫瘤のど真ん中に脂肪成分を有する
 肝細胞相では低信号となる

というものです。

背景肝は、PBC です。
さて先生のお答えはどうでしょうか?

選択肢は
  1. HCC
  2. FNH
3. 細胆管細胞癌(CoCC)
4. 血管筋脂肪腫
  5. 肝細胞腺腫
  6. その他

というものでした。

回答は、ブログの方にお願いします。

さてもう一問

患者様は、50才台男性
検診にてγ-GTP 高値と肝S6のSOLを指摘されました。
背景肝には何もありません(正常肝)。

一応、アルコールは 2合/日 飲酒しています。

HCV, HBV は陰性

結節は、エコー上低エコー
CTでは内部均一な多血性の分葉状腫瘤で3cm程度
ダイナミック後期相では濃染持続

EOB-MRI では
inphase で等信号、Opposed phase でほぼ等信号
ダイナミック造影で強く全体均一に均一濃染
後期相では、濃染持続しています。

T2WI では淡い高信号
拡散強調では強い高信号、ADCは背景と等信号
肝細胞相ではしっかり抜けています。

しかも、辺縁には帯状の等信号そしてさらに
辺縁は低信号つまり
低、等、低の三層構造です。

そして選択肢は
  1. 肝細胞癌
  2. 細胆管細胞癌
  3. 胆管細胞癌
  4. カルチノイド腫瘍
  5. 肝細胞腺腫
  6. FNH
7. その他

です。

以上 回答は、後日発表です。


その日。いつものように Web をみていると
突然、
うん?  ハードディスクチェック をするための
ソフトウエアーが立ち上がった。

「あれ?」こんなソフトいれてたっけ?
と思ったときには 癖で
そのソフトをスキャンしてしまった。

すると、、、
あなたのハードディスクは 最悪の状況ですという
結果に

このとき初めて う? これってまさか




ウイルス?


でも、誰か知らない人のメールを開けたわけでもなく
自分から怪しいサイトにも行っていないのに
(たしかYou tube でビジネスセミナーを受けていた)

半信半疑のうちに
訳の分からない細長い枠でメッセージがタラタラタラ、、、、
と出てきてウザイ!

なんじゃこれ、、、、
そうこうしているうちに
左下の Windows mark の中スタート画面
で表示されるのソフトのリストがまったく見れない

バックアップのためにつないでいる
外付けハードディスクの中身も全く見えない状況に

とりあえず その訳の分からないスキャンソフト
らしきモノの名称を
ネットで検索すると



やはり ウイルス 
かの有名な ”トロイの木馬”系のよう
やられている人は多いようで
対策が書かれていたり、諦めろと冷たいことを言う人あり

しかし、SMART HDD で検索すると
あった。あった。
しかし、結局ウイルスがメインパソコンに
残りたくなかった私は

メインパソコンは完全に0からやり直し
念のため、空っぽになったメインのパソコンも
ウイルスチェックをかけ

外付けのバックアップHDをつなげると
見えない、まったく中身がない
調べてみると 

RogueKiller という ソフトがいいという
私は、無料はあまり信じていないので
いそいでいたため有料の6900円の
ファイナルデータ を購入

しかし、RogueKiller が
すべて見えるように直してくださったのに対し
ファイナルデータ はそれができずに

つまり SMART HDD にやられた場合は
もちろん ウイルス駆除が行われたあと
RogueKller により 見えなくされたファイルを
見えるようにする ということ。

それにしても悪質な マルウエアー だこと。
 (マルウエアー:悪いことをするソフトウエアーのこと)

教訓: ウイルスはいつ襲ってくるかわからない
    自分の大事なデータは全て外付けハードに溜め込む
    バックアップをとって、それは取る時だけパソコンにつなぐ
    そしてバックアップを取る前にはメインパソコンを改めてウイルスチェックする


以上    先生もお気を付けて

さて、私の肩関節メンターの 佐志先生の ホームページ訪問をおすすめします。

     http://www.m-satellite.jp/ryuji_room/

いまは、音声教材発売していませんが、近いうち 時間ができたら 再販予定です。

     追加ビデオ をつけることを予定します。

また、栗原先生の 胸部 音声 も近いうちに 公開です。

あと、文献カンファランスシリーズ の パスワードがわからない と言われたので

     password: 非公開

     http://medicaldirect.jp/1088-2  でメルマガ登録した読者のみ password 発行しています。
 
     無料です。

です。

以上です。

緊急学会情報です。JRSが義務づけている 必須の講習があり、、、

イチロウです。

小雨の中での駅前の学会会場より、、、

緊急学会情報です。

JRSが義務づけている 必須の講習があり
これは専門医を更新するには必ずうけなければ成らない講習です。

3種類の項目があり 診断専門医は
医療安全/放射線防護
医療の質:診断(品質管理・IT・遠隔診断)
医療倫理

があり、放射線科専門医受験資格には
医療安全/放射線防護
医療倫理

が受講を義務が課せられました。

ちなみに今回の総会では
医療倫理 の講習会は開催されないようです。
どおりで探してもないわけです。

つまり、診断関係の先生にとっては
具体的には

金曜8:00 メインホールの教育講演1

土曜8:00 国立大ホールの教育講演14
医療の質:放射線科ITの基礎
土曜9:10 国立大ホールの教育講演24
医療安全1 安全管理

日曜8:00 メインホールの教育講演25
医療安全2 放射線被曝

がそれに相当します。
安全管理は1,2はいずれか一方でOK
と抄録 s46には書いてあります。

会員ICカードによる
出席証明の登録ができる様です。

ICカードによる出席証明手続きは
開始20分前から
開始されるようです。

ってことは 手続き済ませればOK???
とにかく開始20分前から開始後30分
までの50分間だけ ICによる手続きが
あるようなのです。

ちなみに、ICカードを忘れても証明書は出るようです。

以上 手続きについては 抄録s46
必須講習の時間と場所については
抄録のタイムテーブルを参照してください。

必須講習科目は学会ホームページ

http://www.radiology.jp/modules/news/article.php?storyid=989


で表を確認ください。

今日は、抄録をすみからすみまで
読んでいないけど出席した
専門医 あるいは 放射線科専門医受験資格者の
先生への情報でした。

イチロウ拝

EOBプリモビストを知る前に知っておくべきこと

こんばんわ

画像診断プロモーター 
イチロウです。本日は



本日のラインナップ

1.EOBプリモビストでのDysplastic nodule と HCC 鑑別の前に知っておくべきこと
2.子供が細い路地から突然! とびでてきて、自分の通った後に自転車とともに倒れていたら、、、

さて、本題です。


1. EOBプリモビストでのDysplastic nodule と HCC 鑑別の前に知っておくべきこと

先生は、HCCのリスクグループは分かっていると思います。
 HCV陽性、HBV陽性、アルコール性 の慢性肝炎、肝硬変です。
 他にも最近ではNASHも挙げられますし、PBC もあるでしょう。

 話をシンプルにするため、まれな背景疾患はここでは置いておいて
 上記3つの理由で慢性肝炎や肝硬変になり
 その背景疾患から HCC が出るわけです。

 つまり、刑事は犯人のすんでいる家はわかっているです。
 しかし、
 家にすんでいる誰が犯人になのか、あるいはなろうとしているのか
 わからないで、家の調査をしなければならないのです。

 つまりスクリーニング(サーベイランス)でHCCを捕まえようとするのです。
 早く逮捕して、重罪を犯す前
 水際で何とかしたいわけです。

 そうはいっても、dysplastic nodule (以下DN)をとらえて治療するわけにはいきません。
 そこから癌になったところで逮捕したいわけです。

 早期高分化型肝癌で逮捕したのです。
 10年前はSPIOにそれを期待しましたが、
 見事に裏切られたばかりでなく、

 多血性の高分化型肝癌まで押し入れにかくまってしまったのです。
 すなわち多血化した高分化型肝癌でさえKupffer cell がいたために
 SPIOが入ってしまうという現象が起きてしまったのです。

 ですから、EOBにその点を大いに期待されたのも無理はありません。

 しかしです。EOBで判定する手法の前に非常に重要なことを忘れてしまっています。
 1990年代には実はこの問題に対して金沢大学の松井先生、
 角谷先生を始め多くの先生が挑戦されていたのです。

 その中で異色の検討があるので紹介します。異色の検討であり、移植時の検討です。

 前置きが長くなりましたが、
 Earls JP先生らの論文ですが、

 Earls JP, et al.
Dysplastic nodules and hepatocellular carcinoma: thin-section
MR Imaging of explanted cirrhotic livers with pathologic correlation.
Radiology 1996; 201:207-214


 彼らは、28例の移植時に取り出した硬変肝のなかで
病理学的に11例の患者様に42個のHCCとDNを発見しました。

その移植時取り出した全肝を摘出4時間以内に
MRIを施行してどのくらいの結節がMRIで検出できたのか?
dysplastic nodule(以下DN) と HCC は鑑別できるのか?を検討しました。

 病理学的に見つかった42個の結節中41個(1個のdysplastic nodule のみ検出できず)
 をMRI(1.5T: Magneton Vision)は描出。

2cm以上のHCCを5個、2cm未満のHCCを10個、DNは26個検出されました。
DNはすべてT2WIで低信号、T1WIは鉄沈着したもの(鉄沈着するとT1WIで低信号)を
のぞきT1WIでは高信号を示していました。

DNのうち2個はHCCを病理学的に内包していました。
HCCでは2cm以上、未満いずれもT1WIは高信号も低信号も等信号もありました。
やっかいなことに2cm未満のHCC10このうち7個がT2WIで低信号を示してしまい、
T1WIで高信号、T2WIで低信号というDNと同じパターンを示していました。

その理由はあまりはっきりしません。
従って、論文では、MRIが小さい結節でも検出できる能力が
十二分にあるというところにフォーカスして結論を出しています。

しかし、視点を変えてみると、実は、ここに大きさのクライテリアを入れてみるとどうでしょう。
慶応大学病理の坂本先生がおっしゃられているように1.5cmを
超えてくる結節はHCCである可能性が高くなるという話です。

Earls JP先生の論文をその視点から考えてみると
DNは7-22mmのレンジに結節径は収まっていたのですが、
Low grade のDNの平均径は、9.9mmで、High grade の DNは11mm、
病理学的にのみわかるHCCを内包するDNでさえ、14mmと

small HCCの平均径16.6mm より明らかに小さく、
見事に平均径では15mmを下回っていました。

従って、たとえ、T1WI high intensity,
T2WI low intensity の組み合わせであっても
大きさが15mm未満であれば、
DN を より考えてフォローしてもよいのではないかと考えられます。

以上本日は、移植で摘出した全肝をサーベイランスして
MRIの検出能力を検討したEarls JP先生らの論文を紹介しました。

DNはつねにT2WIは低信号であり、T1WIでも鉄を含まない限りは高信号を示し、
15mm未満の大きさでこの信号の組み合わせの場合は、
早期分化型肝癌よりはDNを考えてフォローとしてもいいのではと考えさせられる
論文でした。

 MRIは古い1996年頃のMRIですが、
 最少7mmのDNでさえ十分検出可能な能力を持っていると考えられます。

 ただし、摘出肝なので呼吸によるアーチファクトを一切排除した状態ですので検出能は高くなる
 はずです。でも15年も前の機械です。現在なら、撮像法を間違えなければ
 検出できるのではないでしょうか。


 2.子供が細い路地から突然! とびでてきて、自分の通った後に自転車とともに倒れていたら、、、

  いつものように、いつもの道を走行していたときです。
  突然私の右横から なにかが飛び出してきました。

  30km 程度で走行していたのですが、
  余りに突然だったため

  というより飛び出してきたものの方が早かったというか
  横から突っ込んできたかのようでした

  そしてブレーキを踏んだのは
  すでに遅かったのです。

  私の車の5-6m後方には 倒れた自転車と子供が横たわっていたのです。

  「げ、まじかよ!」 「う、嘘だろーーー」

  私の心の中は張り裂けんばかりに叫んでいました。
  ほんの一瞬、何処かに逃げたいような気持ちになりました。

  しかし! 子供は えーん。えーんと 泣いているのです。

  抱きかかえてみると
  ほんとに小さい子供です。

  8-10才くらいの
  男の子でした。

  私は,とにかく、道路の端に子供をよけて、
  子供を医者の目で観察しました(かっこつけすぎ
  ほんとはCTやMRIがなければ診断出来ないくせに)。

  どうやら、意識はありそうです。
  (当たり前です。わんわん、えんえん、泣いているのですから。)

  すると直ぐに近所の方々がどんどん集まってくるではありませんか。
 
  その中の30-40才くらいのおそらく同じくらいのお子さんがいそうな
  女性が、「救急車を呼びましょうか?」
  と言って下さいました。

  う、ううれしい。
  こんな状況下に助けてくれる方が

  そしておじいさん(後から分かったのですが、その男の子の塾の先生)
  が自転車を道路の端っこに持ってきてくれました。
  
  私は、子供で精一杯で自転車までは気が回りません。
  
  救急車は、ほんとに早く来て下さいました。
  
  つづく。

  イチロウ拝

  そろそろ 佐志先生音声教材カウントダウン!
  
  

肩甲骨を意識する

こんばんわ

画像診断プロモーター 
イチロウです。本日は



本日のラインナップ

1. 肩関節の撮像法は、T2WI なのか T2WI に脂肪抑制をかけるべきか?
2. 肩甲骨を意識する? 努力




1.佐志先生とのコラボレーション
  
  以前肩関節MRIについてのアンケートをとったときかなりの反響があり、
  それをきっかけに私もなんとかお役に立ちたいと
  佐志先生とコラボレーションを続けてきました。今後も続けるつもりですが、

  今日は、佐志先生が推奨されている T2WIに脂肪抑制をかけたシーケンスを支持する
  かなり古い論文を見つけたので 
  ご紹介します。

  「えー、古い論文なんていいから最新論文を教えてくださいよー!」と言われそうですが、

  まあ、そう言わずに読んでみてください。

  論文は、

  Reinus WR, et al.
MR diagnosis of rotator cuff tear of the shoulder value of using T2-weighted fat-saturated images.
AJR 1995;164:1451-1455

です。

  お忙しい先生のために 超要約をすると

  「疼痛肩49人の患者様について①T1WI+T2WI oblique coronal versus T1WI+T2WI 脂肪抑制 oblique coronal の2種類の読影セットを用意し、2人の骨軟部放射線科医が関節鏡所見を答えとして検討した結果、T2WI 脂肪抑制法は全層(完全)断裂および部分断裂のいずれの検出率をも向上させるが、部分断裂の検出率は未だ低い。」

  ”脂肪抑制”というものは

  現代のMRI画像診断向上にかなりの貢献をしてきたシーケンス改善手法 と思われます。
  脂肪抑制法は、この肩に限らず

  軟部組織全般撮影、四肢、関節
  胸部、腹部、骨盤 のありとあらゆる場所でシーケンスに組み込まれています。
  シーケンスに入らないとすると
  子宮筋腫のルーチンや頭ルーチン位でしょうか? 

  そんなわけで、ご多分に漏れず肩関節MRIの診断においても
  重要な役割を担っていると考えられます。

  疼痛肩(肩が痛いと訴えられて来院される患者様のグループ)の原因として 
  非常に重要なものが
  ご存知のように 腱板損傷です。

  この腱板損傷を確実に診断し、手術の必要性の有無を判断するためには
  全層断裂を呈しているのか 否か ということになります。
  全層断裂を呈する場合
  
  滑液包と関節とがつながってしまって、
  関節内は陰圧でなくなり(関節腔は陰圧を通常保つことで骨頭の安定性を保っています)
  液体が滑液包と関節内とのいずれにも
  認められるようになります。

  腱が冠状断でいうと上から下まで高信号となっている状態
  で滑液包側と関節包側とが連続していずれにも液体貯留
  が見られる所見を見つけたいわけです。

  その場合は、手術が必要ですから。
  では、水を見つける最も鋭敏な方法、それは
  日常みているMRCPに相当する画像です。

  しかし、これでは水は描出できても
  細かい構造は消えてしまいます。
  いいとこどりするにはT2WIに脂肪抑制をかけることが重要となってきます。

  そこで登場した いにしえ の論文がこれです(1995年の論文)。
  T2WIよりもT2WI FS の方が水がよく見えることは誰でも
  わかります。それをしっかりと論文にすると

  我々は安心して日常の撮影、読影に使えるようになるわけです。
  つまり、根拠が欲しいわけですね。

  49人の疼痛肩 の患者様(33人男性、16人の女性) 28-65才(平均37才)
  MRIと関節鏡との間隔は、2-66週(平均10週以内)

  撮像機種は、1.5T T1WI(TR/TE=400/18), T2WI(TR/TE=2200/20, 70), T2WIFS, GRE(TR/TE/FA=300/15/30°)
  4mmスライス厚、0.5mm gap, FOV 16cm, 256x192 matrix, 2Nex

2種類の読影セットとは、①T1WI, T2WI, PDWI(プロトン強調像)
              ②T1WI, T2WIFS, PDWIFS (FS=脂肪抑制)
  これらから、読影者は、正常、部分断裂(滑液包側か関節側か)、完全断裂 かを判定

結果 10人の完全断裂、20人の部分断裂(5人が滑液包側、13人が関節側、2人が両方、19人が正常でした)
     関節鏡をStandard of reference つまり答えとした場合に

     読影者1では、正常とする感度が T2WI で 84%が T2WIFS で90%に
     読影者2では、同様に           79%が      84%に アップ

     また、
     読影者1では、部分断裂とする感度が T2WIで 10%が T2WIFSで 25%に
     読影者2では、同様に            20%が      45%に にアップ

     また、
     読影者1では 完全断裂とする感度が T2WIで 80%が T2WIFSde 100%にアップ
     読影者2では同様に             80%が       87%

     特異度は、完全断裂において 読影者1も2もやや低下がみられたものの
          正常例、、部分断裂例ともに T2WIFSで 特異度は上昇しています。

     とにかく、T2WIFSをすると正常をしっかり正常とよめ、微妙な断裂を微妙な断裂と読めるようになります。
     ただ、この当時の他の論文では部分断裂の感度は67-89%だったようですが、そのなかに
     あって、妙に感度が低いのが気になりましたが、
     その理由は、考察でもよくわからないと言ってます。

     あと、部分断裂の場合の部位の診断の正確さは50%だったようで
     半分しか当たらないということのようです。

     最後にもう一度

     「疼痛肩49人の患者様について①T1WI+T2WI oblique coronal versus T1WI+T2WI 脂肪抑制 oblique coronal の2種類の読影セットを用意し、2人の骨軟部放射線科医が関節鏡所見を答えとして検討した結果、T2WI 脂肪抑制法は全層(完全)断裂および部分断裂のいずれの検出率をも向上させるが、部分断裂の検出率は未だ低いし、その部位診断は50%程度しか当たらない。」
     

2. 編集後記

  肩甲骨を意識する

  どういうことかというと

  イチロウは、4-5年前にはぶよぶよで不健康だったのですが、
  1-2年の食事のみのダイエットに加えて
  歩行を出来るだけするところから始め

  数年前からジョギングをフィットネスとして
  取り入れています。
  しかし、原因不明の股間節痛に見舞われたり
  ぎっくり腰を経験(サーキットトレーニングと腹筋のやり過ぎ)
  したりと、

  継続困難も多々あったのですが、
  ついに、今回初めてこの冬に毎日の継続ジョギング
  を達成出来ました。

  そうです。豪雨でない限り、
冬の雨の日でも
  走りました。

  お陰で、体調はすこぶる快調
  40才台になったばかりから血圧が
  高くて苦しんでいたのが嘘のように

  夕方であればほぼ毎日110台に落ち着くようになりました。
  
  しかし、よくよく考えてみると
  この走り方で本当にいいのか?
  という疑問にぶつかりました。

  そこで、出会った本が、
  
  金 哲彦 さんのお書きになった
  ランニング・メソッド(高橋書店) 1100円

  という本でした。

  本には、走るときに3つの事を意識するように書いてありました。

  それは、肩甲骨、丹田、骨盤 の3つです。
  この3つを意識意することで
  ランニングが楽に走れるようになるというものです。

  特に この中で肩甲骨 を意識するというものです(p41)。
  ちょうど、佐志先生の肩関節の教材を作成しているので

  より一層 ぴぴピーンと頭に響きました。

  そして、できるだけ肩ではなくて、肩甲骨を
  意識して走るように心がけています。

  やはり、肩関節のきもである
  肩甲骨を理解、意識しないといけませんね。

  よかったら、金 哲彦さんの 本を読んでみてください。
  体幹ランニングという用語でも引けます。
  非常に事細かくランニングについて話された本です。

  イチロウ 拝

  PS 佐志先生との音声教材 ほぼ完成。
    もう少しお待ちくださいね。

  

  

テーマ:勉強 - ジャンル:学問・文化・芸術

元に戻す努力

こんばんわ

画像診断プロモーター 
イチロウです。



本日のラインナップ

1. 原点に帰って、EOBプリモビスト関連の論文から再開します。
2. 元に戻す努力 をできる限りする。




1.常識の壁をこえて物事を行うと、そっちが常識になる。

  何を言いたいかというと2009年10月23日に既にご紹介させていただいたZech 先生の
  豚の実験をご記憶されているでしょうか?

  それは、EOBによる造影効果は、早い注入スピードで入れることが必要と言われていた時期に
  全く逆の発想をして実験を行なった論文です。

  それは
  Vascular enhancement in early dynamic liver MR imaging in an animal model: comparison of two injection regimen and two different dosses Gd-EOB-DTPA(Gadoxetic acid) with standard Gd-DTPA
  Invest Radiol. 2009 Jun;44(6):305-10.

  これによれば Gd-EOB-DTPAの 1ml/s の注入は
  大動脈の濃染ピークは 2ml/s でのGd-DTPA に劣らないばかりか
  1ml/s の方が2ml/s より大動脈造影ピークは高かったというものです。

  しかも、とんがりすぎのTIC(time intensity curve)を描くことなく
(とんがりすぎだと、タイミングがずれたら大変です)
  2ml/s より良好なTIC を描けるというものです。

  この論文を読んで衝撃をうけたわたしは 
  直ちに、MR担当のトップの技師さんに
  明日から、2ml/s と 1ml/s と交互にやってください。と指示しました。

  それ以来、これは間違っていなかっと思っていますし
  現在、学会レベルでもそれが常識となっているようです。

  今回は、それを臨床応用して確認したという論文をご紹介します。
  さらに確信を深めて 使用していただきたいと思います。

  その論文は、
 
  Chung SH, Kim MJ, Coi JY, et al.
Comparison of two different injection rates of gadxetic acid for arterial phase MRI of the liver.
J Magn Reson imaging. 2010; 31:365-372

この論文は、EOBダイナミック造影における注入スピードを
   1ml 62人
2ml 64人

合計 126人の患者様に施行し、多血性肝腫瘍の描出能を
  3T (1.5Tではありません)のシーメンス社製 の装置を用いて
  2人の放射線科医で検討した論文で

  上記 Zech 先生の 中身を実際の多血性肝腫瘍でちゃんと
  証明した論文です。

  忙しい方の為に結果を先にお話すると
 
  大動脈の濃染は、 1ml/s のほうが 2mls より有意に良好であった
  ただし、多血性肝腫瘍のCNR(どれくらい結節がよく見えるかの指標)は 
  2群間で差はなし
  

  そもそも、なぜ 1ml/s に落とすべきなのかを訳分かっていない
  先生の為に
  ちょっとだけお話します。

  大きな問題を突き詰めると EOB の決められた投与量にあります。
  その投与量を決めるに至った論文ではないかと推察される論文は

  Vogl TJ, et al.
  Liver tumors: Comparison of MR imaging with Gd-EOB-DTPA and Gd-DTPA.
Radiology 1996; 200:59-67

  です。
  この論文のお陰か否かは追求しませんが
  要は、量が不足してる問題で2つの問題が発生しているのです。

  ①多血性肝腫瘍の造影効果が Gd-DTPAに比較して今ひとつ
  ②リンギングアーチファクト(ダイナミックの早期相で出現するケースペース内での濃度の極端な差から生まれる呼吸停止不良に類似したアーチファクトで市川先生は既にたしか2008年のMR学会で発表されています)

  これらの問題を解消したい一心に放射線科医と
放射線技師が一心不乱に 
  試行錯誤してきた
  訳です。

  そして、落ち着いてきた数値が 1ml/s, 2ml/s という注入スピードです。

  このChung SH先生の論文は、Zech 先生の豚から発展し
  臨床で確認したという訳です。
  私も今のところは、1.5T装置でのスタディは、読んでいないですが、

  少なくとも3T装置においては、問題なしという訳です。
  彼らの論文では、明確にリンギングアーチファクトという名称は出てきませn。
  しかし、呼吸停止不良のアーチファクトという項目で検討しているので
  おそらくその中にリンギングアーチファクトが含まれていることでしょう。
  (この点に論文内ではフォーカスしてはいません)

  その呼吸停止不良の点においても差はなかったようです。

  実際、私が見ていて 1ml/sにしたら 
  すごいリンギングアーチファクトが減少!
  という印象はありません。あくまで理論上のことです。

  あと、この論文では、マトリックスを真四角(256x256)としている点で
  リンギングアーチファクトを減少させる方向となっているかもしれませn。
  考察にもこのことは述べられていませんが。

シーメンス社製 3Tを使用しているかもしれない 読者の為に 
  彼らの VIBE (3D T1WI FS) のパラメーターを引用しておきます。

  TR/TE/FA=3.3/1.16/13degree, matrix: 256x256, BW=500Hz/pix, 88slice, 2-3mm thickness
k-space center 6.6s,撮像時間  20s

  以上まとめるとこの論文は
   2009年6月にZech CJ先生が発表された豚の実験による
   1ml/s という slow injection rate での
   大動脈の動脈相での濃染良好だった結果を 臨床応用し

   3T のMRI装置で 多血性肝腫瘍の診断に対し
    1ml/s vs 2ml/s で対比検討し
   大動脈濃染については1ml/s の方が良好であったが
   多血性肝腫瘍の描出能については差がなかった
   とした論文であり、

   もし、リンギングアーチファクト減少の有無まで踏み込んで検討していれば
   よりいっそう1ml/s を使用する根拠となったかもしれない論文です。

  
 2.元に戻す努力をする。

   震災から早1箇月以上が経過しました。
   震災発生時は、東北、関東に住まわれている先生は
   大変な思いをされたと思います。

   そして震源地や原発の周囲在住の先生は
   未だに大変な思いをされて生活しているのかもしれません。
   また、家族、親戚、友人をなくされた先生もいらっしゃる
   かもしれません。

   心からお悔やみ申し上げます。とともに
   一日もはやく立ち直られることを祈っています。

   イチロウ自身は、地震に遭遇したとはいえ
   家族、親戚は無事であり
   ガソリンが無い、食料がいつもより足りない
   計画停電でちょい大変

   な程度で済みました。

   今回の地震を契機に
   イチロウのメルマガも自粛という名のもとに
   ストップしてしまいました。

   これは、2008年6月にサイトを立ち上げ
   メルマガを発行し続けてきて
   はじめての出来事でした。

   どんなに辛くても
   書きたくない日があったとしても
   続けてきたのです。

   しかし、震災を理由に
   ストップしました。

   これは本当によかったのかと、、、

   震災で募金活動、炊き出し、音楽活動でのチャリティ
   をやっておられる芸能人、著名人のかた
   そして、現場に実際に出かけていって
   肉体労働をやられている
   ボランティアの方々。

   本当に頭が下がります。
   そこまでの行動力が私にはありませんでした。

   募金は、ネットで簡単にしてしまいましたし  
   なんの苦労もしていません。

   直接現地にいって励ますことができる
   時間と心の余裕がありません。

   情けないです。
   普段偉そうなことばかり
   メルマガでしゃべっている自分が情けないです。

   地震発生すぐに
   地震に対するメッセージを
   出そうと思ったことも有りましたが、
   出しませんでした。いや、出せませんでした。

   なんか、自分の言葉ではなく、
   借りてきた どこかの企業のことば、
   誰かのメルマガの人のコピー

   になってしまうのではないかと
   思ったからです。

   それから、いろいろ考えましたが、
   やはり、自分のできる
   人に価値を与えられることは
   ひとつしかない
   と気づきました。

   メルマガを書いて、
   コンテンツを作り
   人に喜んでもらえることだと。

   そうです。
   価値のあるものを 提供 
   して その 価値 を 先生に
   利用していただき、
   患者様の お役に立てる事

   だと思いました。

   なので、とにかく まずは
   
   ”元に戻す努力”

   をすることが
   大切なのだと

   在り来りなメッセージも必要ないと
   感じられるようになったので
   また、メルマガを書く事にしました。

   とにかく、何があっても
   地震のせいで あれができなくなった
   これをやめてしまったと
   ならないよう どんな小さなことからでも
   
   元に戻していこう! と

   そして、行動に移しました。
   

   PS. 4月17日 日曜日。佐志先生と久しぶりに お会いして 
     また、インタビューをさせていただきました。
 
     佐志先生は、肩のエキスパートという言葉で言い表せない 

     人間エキスパート と実感しました。

     とにかく、早く先生にこの音声をお届けしないと と責任を感じています。


   イチロウ 拝
   
 
  


 

テーマ:教育 - ジャンル:学校・教育

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放射線専門医
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市川先生との単独インタビュー

このブログは、臨床で活躍されている放射線医師、画像診断医、臨床医、診療放射線技師の方々のために、CTとMRIを中心としたあらゆる情報を共有することを目的としています。最近発売になって話題となっているEOBプリモビスト情報を主体に肝臓のMRI,CT、乳腺画像診断(MR mammography およびmammography)、急性腹症、頭部CT,MRI等その日に経験したホットな話題を提供していきます。 

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